こんにちは。
自死遺族専門カウンセラーの向井はじめです。
「命日反応」というものをご存知でしょうか?
大切な人を亡くした命日や誕生日、記念日になると、気持ちが落ち込み体調が崩れるなど、亡くなった直後のように反応が出ることを命日反応と言います。
特に、大切な人を自死で亡くすと、この命日反応によって、自分を責めたり、不安に思ったりする人が中にはいます。
これらの反応はよく起こりうる自然な反応です。ですので、自分は病気なのではないかと考える必要はありませんが、どうしても自分を責めてしまうこともあります。
そこで今回は、「命日反応が起ったときの対処法」と言うテーマでお話します。
自分の思いを聴く
感情には必ず理由があります。「何のためにこの感情が沸き起こってくるのか?」「この感情を感じると何が起こるのか?」についてまずは自分の思いを聴いてみましょう。
否定・批判をしない
自分の思いについて否定・批判はやめましょう。「こんなに悲しんじゃいけない。」という抑圧が、課題を大きくしてしまいます。
ですが、どうしてもそのように思ってしまうときもあるかと思います。
そんなときは、「「こんなに悲しんじゃいけない。」と思うのは何のためなのか?」「この考えを持つことは何のためなのか?」意図を確認していきましょう。
その意図を満たす上においては、「こんなに悲しんじゃいけない。」と思うこと以外でも、構わないのです。
まずは、否定・批判をしないということです。
ただ観察する
心を楽にするには感情を感じる必要は必ずしもありません。
心を落ち着かせるコツは、自らの心を観察することです。
そのために、まずは自分自身に質問をしてみてください。
「今、私は何を感じているのだろうか?」と。
すると何か答えが帰ってくるはずです。
悲しい、苦しい、怒っている、ほっとしているなど何かを感じているはずなのです。
このときただ、否定をせずに、観察します。
今、「悲しみがある。」と思っている。
今、「怒りがある。」と思っている。
今、「ほっとしている。」と思っている。
今、「苦しい」と思っている。
と色んな感情がぐるぐるするかと思いますが、否定・批判をせず、ただ観察してみてください。
これをしばらく続けていると、コントロールすることができるようになってきます。
時間を決める
自らの心を観察するには、集中力が必要です。
ですので時間を決めて、観察するようにしましょう。