PAK140407176346_TP_Vこんにちは。
自死遺族専門カウンセラーの向井はじめです。

ちょうど5日前になりますが、こんなニュースがヤフーのヘッドラインに上がっていました。

「新任女性教諭の自殺と業務に因果関係 公務災害不認定を取り消し 東京地裁」

つまり、新任女性教師が仕事のストレスでうつを発症し、自殺に追い込まれたとして遺族が、公務災害に認定をしなかったのはおかしい、と労災認定機関を訴えた裁判でした。

裁判所の判決としては、「自殺と業務には因果関係があった」と認定、処分の取消が裁判所から命じられたのです。

保護者から怒鳴られたり、上司から叱責により、うつを発症し、自殺を図ったのです。

この記事を読んでいるあなたは、このニュースに関してどう思うでしょうか?

「馬鹿なことをしたな。」
「なぜ言わなかったのか?」
「保護者や上司はひどい。」

などと思うでしょうか?

僕は、このニュースは氷山の一角にすぎないと思っています。

なぜなら、訴えずにただ、その事実を受け入れる遺族もいるからです。

もちろん、どっちがよくて、どっちが悪いというそんな次元の話をしたいのではありません。

他の業界でも十分に起こりうることだし、実際に起こっていることです。
何も教育界だけの問題ではないのです。

今回は、「うつ病と仕事の因果関係」というテーマでお話していきます。

うつ病はどのようにして発症するのか?

「うつ病はなぜ起こるのか?」はっきりした原因はまだ明らかにはされていません。

遺伝としている方もいますし、環境もしくは、身体の不調からうつ病を発症する例もあります。

ただ、今回のニュースではっきりしていることは、うつ病の発症は、「人間関係のトラブルによるストレス」と「環境の変化からくるストレス」が原因だと裁判所が認定したことです。

新しい環境に身をおくと、ストレスがかかりやすく、また仕事の失敗から、責任感を感じ、自分で自分を責めることで、心を病んでしまう人もいます。

うつ病になりやすいタイプ

同じような環境にいても、うつ病になる人と、そうでない人がいます。そして、「うつ病になるのは、甘えだ。」と避難する人がたくさんいますが、甘えとは、自己肯定感を育てるために重要な役割を果たしているものですので、甘えることは、その人にとって、僕はいいことだと思います。

ただ、うつ病になりやすい人は、真面目で責任感が強い人が多いです。

甘えることが難しいのです。

真面目で責任感が強いがゆえに、自分自身を押し殺してしまうのです。

家族の育て方が悪いのか?

もしかしたら、甘えられるような環境を作れなかった家族の育て方が悪い、そう思われる方も中には、いるかもしれません。

ですが、教育は、家庭だけで行なうものではありませんし、この遺族はいたって真面目に娘を思いやっていたことがわかります。

会見の中で父親は、「『ようやく労災が認定されたよ』と娘に報告したい。教育界から過労死問題がなくなることを望む」ということを述べていたのです。

娘の自死という受け入れがたい出来事を受け入れ、さらに娘だけではなく、教育界全体のことまで考えられているのです。

僕は家族の育て方が悪いとは、これっぽちも思いません。

どのような人間関係が望ましいのか?

忙しい職場にいると、業務自体が多忙なため、周りを思いやることが難しくなる人が多いように思います。

特に教育現場では、保護者への対応、そして閉鎖されやすい環境にある職員室、子どもとの関係など、課題が山積みで、新任教師のストレスは計り知れないものでしょう。

僕は、このニュースを、たんに、教育の現場が悪かったと結論づけてほしくないのです。

保護者の方自身も、学校の教員・職員の方も、そして、教育に携わるすべての人に一度自分自身のコミュニケーションについて考えて欲しいのです。

「私は正しい」
「あなたは間違っている」

このような姿勢でコミュニケーションをとっているような気がしてなりません。
これでは、人間関係はうまくいきません。

まずは一度でいいので、頭に血が登った時、

「あなたは正しい」
「私は間違っている」

とまずはコミュニケーションしてみて欲しいのです。

すると気がつくことがあります。

それは、無駄な争いが起きないということです。

もちろんいつも

「あなたは正しい」
「私は間違っている」

と思う必要はありません。

ただ、相手の立場を思いやったうえで、

「あなたも正しい」
「私も正しい」

”あなた”、”私”だけでは生まれなかったであろう第3案が生まれること、これこそが人間関係だと僕は思います。

 

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hajime

1989年生まれ。大阪育ち。大阪在住。大阪市立大学経済学部卒業。 小学校1年のときに、父親の自死、18歳の頃にパニック障害、突発性難聴を発症。23歳の頃には対人恐怖症、うつ病、自殺未遂を経験。以降「命とは何か?人生とは何か?」を考えるようになり、その答えを探すべく、スピリチュアルヒーリング、NLP、EFT、その他心理学、哲学を学び始める。2014年9月「悲しみから立ち直ることは必ずできる」というコンセプトのもと、自死遺族専門カウンセリングルームBESTLIFEを立ち上げ、述べ500名の方の心のケアを行ってきた。 優しい語り口と、豊富な知識から癒やしをわかりやすく体系化した独自のカウンセリングメソッドに定評がある。

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